Raspberry Pi Zero W セットアップ手順メモ

1.OS(Raspbian)のセットアップ

www.shumi-tech.online

ほぼここの通り。情報が少々古いので読み替えていく。

1.1.Raspbian Busterのダウンロード

www.raspberrypi.org

今回はストレージサイズが32GBと余裕があるため、「Raspbian Buster with desktop and recommended software」を選択する。
ZIPを設定用PCに保存。

1.2.SDカードのフォーマット

Windowsの標準(エクスプローラーでmicroSDカードを右クリック→フォーマット)でできた。

1.3.イメージファイルのマウント

1.1.でダウンロードしたZIPを解凍すると.imgファイルがある。
これを何でもいいのだが、ここでは情報通りbalenaEtcherでmicroSDカードにマウントした。
www.balena.io

microSDカードをRaspberry Piに挿入する。

1.4.外部入力機器の用意

ここでSSHなどを使えば専用にマウス・キーボード・モニターなしでセットアップが継続できなくはない気がするが、WindowsがPCそのものだと思っているGUIの申し子世代であるため、全て用意する。
と言っても、設定用PCで使ったマウス・キーボード・モニターを流用する。
miniHDMI→HDMIに変換するアダプタと、USB-microBをUSB2.0×2以上に分岐するアダプタを用意すればよい。
そしてつなぐ。

2.起動&初期設定

2.1.初回起動

起動する。
と言ってもスイッチはないため、PWR用USB-microBとUSB給電できる何らかの装置を接続すれば起動する。
Welcome to Raspberry Pi Desktop!と言われるのでThank you.と唱えてNext
Set CountryでJapan, Japanese, Tokyoを選択。設置場所が海外ならTimezoneはそこにする。
パスワードは標準ではオートログインになっている。変えたければ変える。もちろん変えた方がセキュリティ的に良い。
ここからはネットワークが必要な作業。

2.2.Wifi接続設定

Zero Wを買ったためWifiはモジュールなしで対応している(802.11 b/g/n)。
しかし元記事のようにすんなりとはWifiに繋がらなかったため、Check for updates以降はSkipで一旦ウィザードを終了させた。
ターミナルを開いて直接configを編集してしまおう。

>sudo nano /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf

と入力してEnterするとWPA設定ファイルを開けるので、

network={
       ssid="*****"   (繋ぎたいWifiのSSID)
       psk="******"   (繋ぎたいWifiのpassword)
       key_mgmt=WPA-PSK 
       scan_ssid=1    
      }

として、上書き保存。
そしてメニューからRaspbianのリブートを行う。
すると、再起動後からWifiに接続できた。

2.3.VNC,SSH等の有効化

メニューから「設定」→「Raspberry Piの設定」を開く。
色々ならんでいるのでVNCSSHを有効にする。

2.4.IPアドレスの固定

IoTを実現するのにあたって、最も重要な設定の1つ。
これも直接configをいじって解決する。

>sudo nano /etc/dhcpcd.conf

としてdhcpcd.confを開き、

interface wlan0
static ip_address=[192.168.XXX.XXX]/24   (設定したい固定IPアドレス)
static routers=[192.168.XXX.XXX]      (デフォルトゲートウェイのIPアドレス)
static domain_name_servers=[192.168.XXX.XXX](DNSサーバーのIPアドレス、大抵デフォルトゲートウェイのIPアドレスと同じ)

として、上書き保存。
そしてメニューからRaspbianのリブートを行う。

3.まとめ

以上で「同一LAN上からアクセスできるシングルボードコンピュータ」の準備が完了した。
ではこれを何に使うか?
それはこれから考えれば良いことだ。